アクリルキーホルダー制作
今回はアクキーの制作ブログです。
前回のブログ「アクリル板レーザー加工の落とし穴」で、
ようやくアクリルを綺麗に加工する事が可能になりましたので、
今回ご報告していきます。
実に川口ラボ開設から2か月にして、ようやくアクリルグッズに取り掛かります。
こんな強気のデザインにしてみました。
何が強気かと言いますと?
天地左右0.1mmでもズレると、透明部分のズレ幅が目立って格好悪くなります。
今回は技術テストも兼ね、あえて困難なデザインにしました。
現在の自分の技術と知識はどこまでの完成度なのでしょうか?
もちろん最高の仕上がりを目指したいと思います。
今回もA3のアクリル板3mmを使用します。
面付するとこんな感じになります。
10種類×5個の生産です。
左右にある♦ダイヤの図形は後に位置合わせで使用します。
アクリル板をUJF-6042MkII eにセットし印刷していきます。
今回の印刷版は
---アクリル板---
カラー(反転)
ホワイト(反転)
カラー
の順番になります。
まず反転したカラー印刷を行い次に反転したホワイトを印刷。
最後、ホワイト面にカラー印刷を行い裏面にはQRコードを印字しました。
※裏面のQRコードはデータ上で反転したレイアウトに配置する必要があります。
はい、綺麗に印刷されました。
印刷面の反対側は保護シートを貼ったままで作業しています。
Epilog Laser Fusion Makerでカットする際、
ガスが発生しアクリル面に付着するのを阻止する役割があります。
この菱形はテストカットに使用します。
ズレが顕著に表れるので補正値を算出するのに役立ちます。
アクキー制作は頭をやらかくしないと、位置合わせ等色々な計算がややこしくなります。
位置合わせが終了したら、カットしていきます。
ZK-45が右側にズレています。が、ZK-15は問題ありません。
実はこの時、Epilog Laserにセットしフォーカス測定をしたところ、
アクリル板にかなりの凹凸があり最大高低差で約1.7mmありました。
Epilog Laserでは1mm以内であれば問題なくカット可能といているため、
正直今回のカットは実行前から怪しかったです。
そのため、場所によってはズレが発生し結果的に、
中央部分が3枚ほどカットしきれませんでした。
私にもっと知識と技術があれば、このような事は防げたと考えています。
という事で↓からは2枚目の加工結果になります。
3mmのアクリル板は3mm浮かせてカットします。
今回は落下防止治具をセットしていないので、
カットが終わると3mm落下して写真↑のようになります。
綺麗に並んで落下しています。
綺麗にカットされた!という事になります。
※最大高低差は0.5mm以内でした。
綺麗に落下しています。
次回こそはレーザー加工の動画をお届けしたいと考えています。
左右は表面でシートを剥がすと印刷面が現れます。
勝手にシークレット印刷!みたいなトリックも出来るかな?
シート剥がしたら「大吉」とか。
中央は裏面のQRコードになります。
シートを剥がし終えると・・・
とても綺麗に仕上がりました。
ズレもなくこれなら製品クオリティに到達している!?と考えてもいいですよね?
カット断面もツルツルでバリ1つありません。
10枚重ねるとキラキラ感アップします。
ほんと綺麗にカット出来てよかった。
さぁ、キーホルダーパーツを取り付けて完成です。
ピッカピカです。
アクリルは本当に透明度が高くて綺麗です。
仕事として扱うようになり、すっかり素材の魅力に引き込まれています。
手元に透明袋があったので入れてみました。
袋に入れるだけで価値がアップしますね。
指紋も付きませんので汚れ防止にもなります。
実は、今回も思いっきり失敗しています。
写真↑のようにQRコード印刷面も反転させています。
失敗した1枚目はEpilog Laserセット時に高低差があったので、
そのままテストカット素材として使い勉強させていただきました。
また、QRコードは反転させても読み込める事を学びました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回も多くの失敗を経験しました。
知識は間違いなく蓄積されています。
この記録が誰かの工程短縮や失敗回避につながれば幸いです。