KAWAGUCHI LABO NOTE

MIMAKI社UJF-6042MkII eのギャップチェック機能

今回は弊社で2台使用しておりますMIMAKI社のプリンタ、

UJF-6042MkII eでの「ギャップチェック」という機能のお話になります。

この便利機能を全く理解していなかった私は、

またしてもアクリルカットでトラブル発生か!?と、

散々な思いを経験させられました。

通常、印刷準備が終わると「REMOTE」ボタンを押しPCからのコマンド受付状態になります。

この時、テーブルが奥へ移動する際にギャップチェックが行われています(だそうです)。

これは指定したテーブル高さ(メディア厚み)よりも高い箇所を検知した場合、

反応しなくなるまでテーブルを下げて、テーブル高さの設定を変更する!という機能です。

REMOTEボタンを押した時、

通常はこのようにス~っとテーブルが中に入ります。

高さに異常があると停止し少し戻った位置で補正が入り、

ヘッドの高さが調整されます。

この事を全く知らなかったので、一体何が原因なのかさっぱりわかりませんでした。

その場所が設定より突起しておりレーザーが照射されています。

このレーザーが突起物に当たらなくなる高さまでテーブルが下がります。

これまで何の動きをしているのか?全く理解していませんでした。

もちろんアクリル板のように突起する部分が存在しないメディアでは、

基本的に機能しませんのであまり見かけることはありません。

そして今回この機能で何が起こったのかと言いますと、

またしてもアクリルにモヤがかかっています。

今見るとインクの飛び散りにしか見えませんが、

その瞬間はガス付着にしか見えなかったです。

前回のブログでお伝えしたように、

UV印刷後は保護紙を張り付けたままレーザー加工を行います。

カットが終わり保護紙を剥がした時、

透き通ったアクリルを見て完成だ!と喜びを感じる瞬間、

アクリル一面のモヤで見事一撃で地獄へと突き落とされました。

(モヤは透明部分で目立つ)

これまでメディアのセットが終わりREMOTEボタンを押し、

すぐにPCへ移動しプリントを開始していました。

その為、テーブルが中に入る動作を見届けることがほとんどありません。

つまり補正が入っている事を認識せずに印刷を行っていたのです。

結果、印刷は綺麗にできていますが、ヘッド高さを調整した事で、

周囲にインクが飛び散ったようにモヤがかかっていました。

このモヤに気が付くのはレーザーカット後になるため、

カット時のガス付着を疑い中々原因究明に至らず、

苦しい時間が長くてしんどかったです。

もっと早くMIMAKIの方に聞いていれば楽になれたのに。

今ではこの機能をフル活用し突起部分を認識し、

綺麗に素早く印刷する事が可能になっております。

その事例については次回?お伝えできると考えています。

ここまで読んでくださった方、…ありがとうございます。

 

今回お伝えしたい事は、

ギャップチェック機能で高さ補正されたら印刷実行しない!
こんな記録でも、誰かの役に立てば救われます。

 

で?アクリルなのに何が突起してたのか?って?

それはとてもブログには書けませんので、

直接お問い合わせくださいませ。